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  • 執筆者の写真みつば行政書士事務所

【ものづくり補助金】入門編:採択率

こんにちは。行政書士の瀬野です。

今回は、中小企業が設備投資する際に使える「ものづくり補助金」について、

初めてチャレンジする方向けにご説明いたします。


【採択率について】

まず、この補助金、気になる「採択率」は4割前後です。


これを聞くと、100社のうち40社は通過するので意外と簡単!と思われるかも知れません。

しかし!!

ものづくり補助金に応募する会社と言うのは、自社の資金で数百万~1000万以上の設備投資を行う事が可能な、それなりに資金力がある事業者です。(補助事業は前払いである為)

また、健全な財務基盤に加え、革新的な技術導入を実行出来る体制を備えた、いわゆる「優良企業」が多く、その様な母数の中の4割の事業者が、厳しい審査を経てやっと採択されるのです。

こう聞くと、「採択率4割」は決してその数字ほど簡単では無い事がご理解頂けたと思います。


また、2020年から申請は「完全電子化」され、「賃金引上要件」も追加され、申請難易度は更に上がっています。


当事務所へのお問合せで時々あるのは以下の様なものです。

①ものづくり補助金は簡単に申請出来る

 ⇒そんなことはありません(´・ω・)

②コンサルに費用さえ払えばあとはお任せでOK

 ⇒事業の一番の理解者は代表者様です。

③今ある設備が古くなり、新しい設備に買い替える為に応募したい

 ⇒この設備更新については、事業計画次第で可能性はあります

④何を買うか決めていないから取り敢えず相談に乗って欲しい

 ⇒購入装置の選定には関与出来ません

⑤取引先も採択されたからうちも(同業なので)採択されるに違いない

 ⇒同業でも社内体制や事業計画は別のはずです

⑥資金繰りが苦しいので何とか補助金を獲得したい

 ⇒もっともお勧めできない例です

事業者様がこの様な考え方であれば、正直受任するのは難しいです。

仮に、この状態で申請してしまうと、採択率4割に入るのは至難の業です。


ものづくり補助金は、ある程度事業資金に余裕がある会社で無ければ、応募は見送った方が良いでしょう。補助金目当ての事業計画が成り立つほど甘い審査ではありません。

まとまった金額の先行投資+向こう3年~5年の賃金引上げは、中小企業にとって結構高いハードルなのです。


その様な「ものづくり補助金」の特徴を十分にご理解された上で、前向きな設備投資を行う事業者様と一緒に、当事務所では申請手続きを進めています。

少し厳しい事を書きましたが、やはり国から1000万円という大金を補助してもらうのは並大抵のことでは無いのです。

気が付いたら、全体的に厳しい事ばかりの暗いブログになってしまいました。。。。

次回から、もっと明るい雰囲気で書きますね^^


採択率4割の壁、結構高いよ!という事をご理解いただけますと幸いです(´・ω・)




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