• みつば行政書士事務所

兄弟で仲良く共有♪は不幸の始まり


こんにちは。行政書士の瀬野です。

突然ですが、あの通販で有名なAmazon、本社はアメリカのどこかご存知でしょうか?

答えはシアトルです。

現在シアトル本社でも約4万人ほどの社員を雇用しているAmazonが、第二本社(HQ2)の場所を探しているとあってネットを賑わせています。そこでも新たに5万人程の社員を雇用+約50億ドル(約5500億円)を投資予定で、入札にはボストン・マイアミ・シカゴなど100以上の都市が立候補し減税提案などの誘致合戦をしているそうです。今回の拠点増設により本社と支社を合計するとAmazonの社員数は約10万人となりますが、日本の企業で言えば日本電産、NECが同じく社員10万人規模の企業です。まぁとにかくスケールが大きく景気の良い話ですね^^

*ちなみにHQとはHead Quarter:ヘッドクォーターの頭文字から取った略称で、本社のことを指します。

さて本日のお題は「兄弟で仲良く共有♪は不幸の始まり」です。

何やら不穏なタイトルです。不動産の相続、兄弟で仲良く共有して一体何の問題があるのか?とお思いの方もいらっしゃるかも知れません。その時はそれで良くても、後々、次のような事態に発展するとしたらどうでしょうか。

【最近相続が発生した大塚さん一家の事例】

大塚さん一家は、お母さんは既に亡くなっており、この度お父さんが病死し、残されたのは長男・次男・三男という家族構成です。

男三兄弟と言えばしょっちゅうケンカしそうですが、ここは昔からきょうだいの仲は良く、大人になり就職・結婚してからもお互いの家を行き来したり、家族ぐるみでキャンプに行くなど、良好な関係を築いていました。そのため、相続に関する話も特にしたことがありませんでした。3人とも、その時平等に分けたらいいし、それで何の問題も無いと考えていました。しかし!こんな仲良し三兄弟にも相続争いが起こってしまったのです!

亡くなったお父さんは、車30台を収容できる広めの駐車場を所有し、隣の大型スーパーに貸し賃料収入を得ていました。この駐車場については、安定した賃料収入もあるしとりあえず3人の共有にして収益も3人で分けよう♪ と言う事でいったんまとまりました。

しかし、数年後。

次男は勤務先の経営悪化で、リストラされてしまいました。転職活動もなかなか進まず、奥さんは専業主婦、小さな子供も二人居て、ローンの支払いにも困る状況に。さてどうしようかと悩んでいると奥さんから、「あの駐車場よ!!結構広いでしょう?売ってしまってそのお金を分けたらいいんじゃないの?ねぇ、そうしましょうよ!」と提案が。

早速きょうだい3人で集まり、次男から駐車場売却の提案をしたところ、長男と三男がまさかの反発。

長男はその駐車場土地に、将来的に家を建てて住みたいと考えていて、三男は安定した賃料収入を生活費の一部に組み入れており、今のままの状態を望んでいました。

それでも次男は粘り強く、喫茶店で4時間ほど説得を続けましたが、長男も三男も全く譲歩しません。

そのうち、「お父さんが入院中に一番世話をしたのは誰だ?」とか、「確か三男のお前だけ車を買ってもらっていたな、不公平だ」、「リストラなんか今どき珍しくも何ともない。さっさと転職しろ」などという話題になり雰囲気は悪化。

結局、この日の話し合いは決裂し、それ以降全く兄弟間の交流が無くなってしまいました。

こうなってしまうと、もう一筋縄では解決しません。

不動産を共有持ち分とした場合、そのうち誰か1人でも反対者がいると、売却できません。

相続において財産を共有することは、かなりリスクが高く、出来れば避けたほうが良かったのです。

*自分の持ち分のみの売却は可能ですが(他の共有者の同意も不要)、通常共有物件の買い手を見つけるのは難しく、見つかったとしても市場価格よりかなり低い金額での取引となるので現実的ではありません。

また、共有のさらなる問題点としては、今の共有者が亡くなりその権利が子供に相続されると、共有者がねずみ算式に増えていくことになります。更に、共有者の1人が自己破産したり共有持分を売却した場合などは、第三者の手に渡り、権利関係は複雑化します。もう親族間だけの話し合いでは済まなくなりますね。

今回のケースでは、相続した不動産(駐車場)をお金に換えてから分ける「換価分割」という方法を最初から選んでおくとスムーズだったかも知れません。また、どんなに仲が良い家族であっても、やはり相続についての話し合いを事前にしておくのが良いでしょう。後々のトラブルを防ぐため、公正証書遺言を作成しておくなど、出来る範囲で対策を講じておきたいものです。

#相続 #公正証書遺言 #内容証明

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