top of page
  • 執筆者の写真みつば行政書士事務所

子供の養育費の相場


こんにちは。行政書士の瀬野です。

私はランニングが趣味なのですが、何しろ寒さに弱いのでこの時期(冬季)はお休みしています。

寒さが和らぐ3月の後半~4月辺りから、また始める予定です。大体いつも3km~5kmを30分前後で走っていますが、今年は距離を少しずつ伸ばしていきたいなぁと考えています。

良く走っている人が言うには、5kmから10km、また10kmから15kmの間には様々な壁があって、それを乗り越えると見えてくる世界?があるそうです。無理のない範囲で私も5kmの壁を越えてみたいと思います^^

 

さて本日のご相談は「子供の養育費の相場」についてです。

早速見てみましょう。

Q:昨年離婚が成立して、私が子供(5歳)を引き取りましたが元夫が約束した額の養育費をきちんと払いません。今月も振り込まれた額はたったの5万円でした。これじゃ全然足りません!

A:ちなみに、その「約束した額」とはどれくらいでしょうか。

Q:子供が成人するまで、私の口座に毎月10万円振り込むと約束しました。

A:10万円ですか。それは結構な額ですね。差し支えなければ、元ご主人の職業は何ですか?

Q:ファミリーレストランの店長です。

A:うーん、それであれば月に10万円もの養育費支払いは、かなり無理をされている額だと思いますが。

Q:元夫が浮気して離婚したのだから、多少の無理をしてもそれくらい当然だと思います!

かなり無理って、養育費の相場とかあるのですか?

A:統計(平成27年版司法統計年報)では、月々の養育費の支払い額の約9割が4万円以下という結果が出ています。元ご主人が実際に支払われている額は、全体から見ると平均値以上と言えますね。

Q:でも、一度きちんと決めた養育費の額を今更変更なんて・・・。それに、離婚しても自分の生活より子供が大事だとか言っていたので、10万円の額はそのままにしておきたいです。

A:確かに、離婚しても子供との親子関係は消えないので、子供の養育を免れた片方の親は一定の養育費を支払う義務があります(民法877条)。

ただ、一度決めた養育費であっても家庭裁判所に変更の調停を申し立てることによって増減は可能です。実際、支払う側がリストラされたり、子供が留学などで多くの費用が掛かる場合など、養育費を減らしたり増やしたりと変更するのは珍しい事ではありません。”子供が成人するまで”というのは結構長いものです。無理のない範囲での養育費の設定を、今一度話し合われては如何でしょうか。


bottom of page