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  • 執筆者の写真みつば行政書士事務所

i-Constructionとは?


こんにちは。行政書士の瀬野です。

サービス小売り業を中心に超人材不足が続く転職市場ですが、建設業界の人材不足もかなり深刻です。厚生労働省の発表によれば、2017年11月の「建築・土木・測量技術者」の有効求人倍率は6.38倍と、過去最高を記録しています。特に、40歳前後の技術者が足りていない様です。

しかし、40代、50代ともなれば一般的に中高年のカテゴリーに入り、人手不足で簡単に転職出来るとは言っても、失敗した時にやり直しのききにくい年齢でもあり、慎重に進めたいものです。

そして建設業の土木の世界であれば、やはり「資格」の有無が効いてくると思います。「一級土木施工管理技士」以外に、例えばちょっとマイナーな「JR工事管理者(在来線、新幹線)」の資格も持っていると、駅周辺の再開発など、鉄道工事ラッシュのエリアなどでは随分と重宝されます。メジャー資格とマイナー資格の組み合わせは、どの業界でもアドバンテージがありそうです。

 

さて本日のご相談は「i-Constructionとは?」です。

前段から引き続き、建設業界の話題です。

Q:私は中堅規模の建設会社で働いている内勤の経理職です。去年あたりから、業界新聞などでやたらと「i-Construction」というキーワードを目にするのですが今一つ概要が理解できません。

A:「i-Construction」とは、国土交通省が建設現場の生産性向上に向けて、測量・設計から、施工、さらに管理にいたる全プロセスにおいて 、2016年より導入した、情報化を前提とした新基準の事です。

全ての建設生産プロセスでICTや3次元データ等を活用し、2025年までに建設現場の生産性2割向上を目指すことを目標としています。

Q:うーん、まだ漠然としています。その「情報化」と現場の工事がどの様に結びつくのですか?

A:従来、現場作業員が目視や手作業で実施していた測量や書類管理といった工程を、3次元データなどを利用することにより生産性を高め、結果として働きやすい職場にするという事も目標にされています。

Q:働きやすい職場と言われても、やっぱり休みや給料が伴わないと何とも言えないですね。

A:その点の改善も、i-Constructionの目指すゴールに設定されています。

生産性の向上により、以下の流れを回しながら、良いスパイラルを確立しようとしています。

i-Construction導入により・・・

●企業の経営環境を改善

⇒●建設現場に関わる人の賃金水準の向上

 ⇒●3Kのイメージの払拭(休みがしっかりとれて給与も多く、安全な職場に)

  ⇒●建設現場での死亡事故をゼロに

   ⇒●建設現場作業員希望者の増加(上に戻る)


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