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  • 執筆者の写真みつば行政書士事務所

全て税理士さんにお任せしています


こんにちは。行政書士の瀬野です。

三寒四温と言ってもまだまだ寒いですが、お花見のタイミングは今週末?か来週あたりだそうですね。

毎年、お花見の短すぎるベストタイミングと休日が合わずにガッカリしていましたが、今は自由業なので、いつでも好きな時にお花見に行けます!・・・と言いつつ、行かないかも知れません(笑

 

さて本日のご相談は「全て税理士さんにお任せしています」です。

全てって何をどこまでお任せしているのでしょうか。早速見てみましょう。

Q:私は、従業員6人だけの小さな建設会社を経営しています。確定申告を始め、細かいことは良くわからず苦手なので、税理士さんと顧問契約をして色々なことは全てお任せしています。それなのに・・・・

A:それなのにどうしたのですか?

Q:決算変更届を出し忘れていたのです!税理士だったら、決算業務や建設業の決算変更届もきちんと作成して役所に届け出るべきじゃないですか?私は仕事で忙しく、そんな細かいとこまでいちいち気にしてるヒマないですよ。大体、決算変更届を毎年出すって言うのも教えてもらわなくて知らなかったし・・・、まぁそもそも全部税理士さんにお任せして安心していたのですが・・・3年分も溜まってるんですよ。

A:色々と誤解があるようですね。

まず、決算業務と「決算変更届」は全く別物です。

決算処理はもちろん税理士さんの役割ですが、決算変更届はご自分で作成して届け出るか、行政書士に依頼するものです。

Q:え?同じ「決算」なのに税理士とか行政書士とかややこしいですね。

A:最初に建設業の許可を取得された際は、おそらく行政書士に依頼されたと思いますが、その行政書士からこれらのアドバイスはありませんでしたか?

Q:そういえば、変更や更新とか何か細かいことをゴチャゴチャ説明してた気もするけど、こっちはもう許可が取れたから後は何とでもなると思ってちゃんと聞いてなかったな~・・・。それに税理士さんと顧問契約してるから、続きは税理士さんに頼むし、更に行政書士にまで頼むことないと思って。

昨日、税理士さんに苦情の電話入れたらそれは契約の範囲外とか堅苦しい事言うし、もっと融通利かせてもらわないと困りますよ。

A:その様な後日のトラブルを防ぐために、契約書を交わすのです。

その税理士さんとの契約書、ちょっと拝見させてもらえますか?

Q:これですが・・。

A:ここに、委任業務の範囲が明記してあります。

・税務代理及び税務書類の作成

・税務調査の立ち合い

・財務書類の作成

・会計帳簿の記帳代行

この4点だけですので、”全て任せている”と言われても、税理士さんもお困りになると思いますよ。

例えばここに、「上記業務に関するコンサルタント業務」などの文言が入っていれば、もう少し幅広い助言があるかもしれませんが。

Q:そうですか、では決算変更届は行政書士と・・・ハイ、わかりました。

あっ!もう一つ思い出した。ウチの会社の役員変更登記?がほったらかしで、罰金払え!みたいな通知が来てたのですが、これは税理士さんのせいじゃないのですか?

A:違いますね。登記は司法書士の業務なので、税理士も行政書士も代わりに申請は出来ません。ただ、窓口として税理士や行政書士で受けて、実際は司法書士さんが業務を行う流れはあります。

Q:はー、税理士や行政書士や司法書士ってもう一般人には何が何やら分からない・・・。

A:確かに少し分かりづらいとは思います。しかし、建設業の許可や会社の登記などの基本的なことは、経営者として把握しておくべき事だと思います。会社を適切に存続させる責任者でもありますからね。

Q:経営者としての責任かぁ・・。目の前の仕事だけ一生懸命ではダメだと言うことですね。


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