こんにちは。行政書士の瀬野です。
日本経済新聞社が先日発表した2019年春入社の新卒採用計画調査によると、主要企業の大卒採用は昨年度と比べ9.3%も増える見通しだそうです。私は超氷河期世代だったので、何とも羨ましい限りです。個々人の努力が大事とは言っても、生まれる年で人生が大きく変わりますね。
しかし、大量採用しているというだけで業績拡大企業と思い込み、そこを第一志望にするのは危険です。中には、大量離職を見込んでの大量採用を進める企業もあるからです。その様な会社は、離職率・組織や役員の頻繁な変更・納得性の低いM&A・平均年齢などの項目を重点的にチェックすることである程度避けることが出来ます。
本日は、国交省が来月から開始するオンラインシステム、DIPS申請についてのお知らせです。
●DIPS申請とは?
国土交通省航空局ではドローン許可申請手続の利便性向上や円滑化に向けて、平成30年度(4月2日)よりオンラインサービスを開始することとしました。
その要因は「ドローンの許可・承認申請の件数の急増」、「申請書の記載漏れ等により、申請者と審査側とで修正のやりとりの増加」などが挙げられます。
オンラインサービスで申請することで、記載ミスや資料添付ミスなどが減り、手続きがスムーズに進むことが期待されています。
●今までのオンラインシステム、e-GOVは?
実は私も、最初これを聞いた時、「え?今までもオンラインサービスあったよね?」と疑問に思いました。
e-GOV電子申請システム(国土交通省オンラインシステム)です。
参考までに、e-GOVシステムを利用して申請する場合、次の様な手順になります。
e-GOVシステムについて
事前準備
1)国土交通省オンライン申請システムのトップページで手続きの確認を行う
2)利用者情報を登録する(IDとパスワードの取得)
3)パソコンの環境設定を行う
・OSとブラウザが使用に適しているのか確認
・Javaのインストール
・電子証明書の確認
・ブラウザの設定(ポップアップブロックの解除)
・e-GOVシステムサイトを信頼済みのサイトとして登録する
・e-GOV電子申請用プログラムをインストール
申請手続
1)画面上で申請したい手続きを検索する
2)申請画面に進み、申請書様式を取得し必要情報を入力する
3)提出先を選択する
4)府省照会情報欄に、取得したIDとパスワードを入力する
5)入力が全て完了させ、申請書送信ボタンを押し、提出
6)システム上の状況照会画面で審査状況の進捗確認が可能
如何でしょうか。結構・・・いや、かなり面倒ですね。ある程度PCの設定にも慣れていないと準備の段階で戸惑うかも知れません。それよりも、メールで直接やり取りした方が早いと言うことで、ドローン申請に関してはこのe-GOVはあまり利用されませんでした。
そこで今回の新システム、DIPSが導入されるという訳です。
●DIPSの特徴(メリットを◎、デメリットを△)
◎紙で送付していた申請書を、オンラインで入力するため郵送の手間が省ける
△間違った情報を入力しようとするとエラーが出て先に進めない
*審査要領はそのままなので、このシステムにより審査自体が通りやすくなるわけではない
△許可証のダウンロードは可能だが、申請書のダウンロードは出来ない
*警察や地方自治体との調整時、申請書の控えが必要な場合がある
◎直感的に操作しやすい画面
◎資料の添付ミスが防げる
*必要書類を添付していないとシステム上、手続きが終了しない
◎24時間365日、利用可能
現時点で、本システムは未公開なのでここまでの情報しかお伝え出来ませんが、以下の場合に有用であると思います
・既に許可を取得した事のある人
・ドローン申請に慣れている人
・初めてでも、難易度が低い、基本的項目のみの申請を行う人
ただ、飛行条件や目的が不適切であったり、操縦者の経験不足、追加要件など、担当官と相談しながら進める必要がある案件に関しては、従来通りの申請方法が適していると思われます。
当システムでは、正解・不正解の判定のみなので、相談しながら進めることは出来ないからです。
DIPSは、4/2から運用が開始されますが、従来通りの申請方法も変わらず併用されていくので、申請難易度によって使い分けされていくのではないかと予想します。
また新しい情報が入り次第、お伝えしていきます。