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農地を長男だけに相続させたい


こんにちは。行政書士の瀬野です。

転んで擦りむいた擦り傷、いつの間にか治りますよね。私たち人間には当たり前の自己治癒力ですが、「物質」も、自分の傷は自分で治せる時代が到来しようとしています。

東京大学相田教授の研究グループが、”一度割れた有機ガラスを20秒程度室温で圧着するだけで元通りにくっつく”という研究成果を発表しました。通常、離れたものをくっつけるには溶着が一般的で、高温処理が必要なため、元素材の変形が生じて再利用が難しくなります。しかし!今回の発表では常温で20秒圧着するだけなのでかなり画期的です。水族館の水槽ガラスなどを始めとした有機ガラス製品の耐疲労性が飛躍的に向上しそうですね。そういえば前に、微生物が勝手にコンクリートを修復するという話も書いた気がしますが、物質の自己治癒系のニュースは結構好きです^^

さて本日のご相談は「農地を長男だけに相続させたい」です。

早速見てみましょう。

Q:こんにちは。吉田と申します。私は先祖代々農業を営んでおり、いま所有している農地を全て長男だけに相続させたいと考えています。子供は3人で、長男は同居して一緒に農業を手伝っており、次男は東京で会社員、三男はシドニーで留学中です。次男と三男は、農業を継ぐ気持ちは一切ないらしいので、均等割合ではなく長男だけに農地を渡したいのです。良い方法はありませんか?

A:この場合、遺言書で指定するのが一般的ですが、農地という事で以下の方法もあります。

吉田さんが生存中に、農地を長男に一括贈与し、贈与税納付を相続開始時まで猶予してもらう。

これは、農地の細分化を防ぐために設けられた特例制度であるため、以下の条件があります。

・農業委員会の許可が必要

・贈与を受ける側の長男が引き続き3年以上農業に従事していること

・贈与を受ける側の長男が18歳以上であること

・農地は必ず一括で贈与すること

・贈与税と利子に見合う担保を提供出来ること

(猶予された贈与税は相続開始時に免除され、通常の相続税の計算で処理されます)

*いずれの方法を取った場合でも、次男・三男から遺留分減殺請求を受ける可能性は残ります。

#公正証書遺言 #相続 #遺言書

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