こんにちは。行政書士の瀬野です。
午前中、梅田で用事があったので、ついでに「新」阪神百貨店に寄って見ました。
中はガラッと変わっていて、何だか細長~くなったような不思議なレイアウトでした。
見た感じ、パンコーナーにすごく力を入れている様子でかなり美味しそうでした。ただ、ワイン売り場はちょっと動線が悪く選びにくそうな印象です。
今回は、喜助のいなりセットと夏服を1着買い、滞在時間15分程度で出ましたが、またゆっくりと徘徊してみようかなと思います^^
さて本日のご相談は「美容室の事業計画書」です。
早速見てみましょう。
Q:こんにちは。夫婦で美容室を経営しております。今後、補助金や融資を受けるために「事業計画書」を作成しておきたいのですが、何から手を付けていいかわかりません。作成手順やアドバイスなどありましたらお願いします。
A:アシスタントさんを雇わず、ご夫婦お二人だけで運営されているのですね?
Q:そうです。以前ひとり雇っていたのですが、独立してしまい、そこから夫婦二人だけでマイペースに運営しています。お客様も、アットホームで居心地が良いと言ってくださってますし、経費削減も兼ねてこれからも二人だけでやっていくつもりです。
A:分かりました。美容室のメニューですが、カットやシャンプーなどといった一般的な項目以外に、何かされていますか?例えばネイルケアサービスなど・・・
Q:はい。妻は以前、ネイルやまつ毛の施術が出来るエステサロンで働いており、その経験を生かして当美容室でもネイルとまつ毛ケアはメニューに加えています。美容師免許は二人とも持っています。
A:一日当たりの客数と客層はどうでしょうか。
Q:ご近所の40代から70代の女性が多く、月に100人以上はご来店頂いています。これらの方々は常連さんでとても大事なのですが、今後は、近所に女子大学があるのでそこに通う生徒もターゲットにしていきたいです。後、ホームページが無いので開設したいなとも思っています。
A:ここまでお聞きした情報を整理して、補助金申請向けと想定して、以下の様な事業計画書の骨子をまとめてみました。
●事業内容
・チェーン店では実現できない、完全マンツーマン対応
⇒専属スタイリストがシャンプー・カット・ブローなど全て一貫して行うので細かな要望に対応可能
・まつ毛やネイルのケアも同時に可能なトータルビューティーサロン
●ターゲット顧客
・近隣住民(既存顧客)
・20代前半の、美に対する意識が高い女性
●ターゲット市場の規模と特徴
・大阪府内のベッドタウンとして開発や発展が進み、鉄道も延伸し人口は増加傾向
・団塊世代が多く居住しており時間とお金に余裕がある層で構成されている
・半径3キロ圏内に同業美容室が7店舗ある
●ターゲット市場における今後の展望
・近隣に同業店舗が多く競争が激しいが、際立ったサービスで目立つ店舗は無い為、マンツーマンでの親身な接客とホームページ開設・SNSなどによる複数のプロモーション展開により、競合多店舗との差別化を図ることは十分に可能だと見込める。
●競合優位性
・既に多数の優良顧客を掴んでいる(月に100人以上)
・マンツーマン営業により、顧客との距離が近い
・従業員の入れ替えが無く、安定したサービスレベルを維持出来ている
・人件費がかからない
・まつ毛やネイルも施術できるトータルビューティーメニューの展開
・近所に大学がある
〇今後付加したい項目
・ホームページによる24時間対応の予約システム導入
・ホームページでお客様の声を掲載し、安心感をアピール
・twitterやfacebookなど、SNSツールも適宜活用
この様な骨子を作成した後は、更に具体的に数字やプロモーションプランなどを盛り込み、事業計画書の精度を上げて行きます。
特に補助金申請の場合、同業がひしめく理容業での採択確率は難しいものとなります。そこで、ライバルと差をつける「競合優位性」を如何に具体的に分かりやすくアピールできるかがポイントとなってきます。