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  • みつば行政書士事務所

リスケしたことは第三者にバレる?


こんにちは。行政書士の瀬野です。

今日は2月18日。関係者一同、まだかまだかと首を長くして待っている「ものづくり補助金」の公募が未だに開始されません。国会で世耕さんが3月中に補助事業を開始できるようにしたい!的な事を言っていたハズですが・・・。公募開始から締め切りまでの日程が極端に短くなるかも知れませんね。

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さて本日は、「リスケしたことは第三者にバレる?」と題して、小規模事業者向けに説明して行きます。

まず、「リスケ」とは。

ビジネス界隈で使われる場合は、単に、リ・スケジュール、つまり計画を変更する趣旨で、

「佐々木君~、来客入ったから午後の会議リスケしといて~!」などと上司から命令が下りるシーンで使用されます。*しかし実際はあまり言わないかも(笑

一方、事業主が使う「リスケ」は、銀行への返済条件変更の事です。

具体的には、銀行からの借入金返済を一定期間減額してもらう手続きで(利息は支払います)、返済猶予、条件変更などとも呼ばれます。

手掛けた事業が上手くいかず、新規借入も難しい場合は、とにかく会社から出ていくお金・支払いをストップしなければなりません。その順番は、1)銀行借入、2)税金、3)買掛金、4)人件費と考え、まず、銀行借入の返済額を減額してもらうのがリスケ交渉です。

しかし、この「リスケ」をしていることが外部に漏れてしまうと会社はかなりのダメージを受けます。

会社が借入金の通常返済が出来ない事態に陥っている訳なので、取引先や仕入先は取引の停止を検討し、従業員は転職を考えるでしょう。また、銀行から見ても、リスケ=倒産予備軍なので、それ以降の新規融資は(よほど経営が回復しない限り)受けられなくなります。

ですので、リスケを申し込んだことは第三者にバレない様にする必要があるのですが、経営者の中には「銀行の担当者から漏れるのでは??」と不安に思っている人が少なからず居ます。

でも・・・銀行員が、顧客の情報を第三者にペラペラ話していると大変な事になりますよね。SNSで一気に大炎上です。バイトテロどころの騒ぎではありません。そもそも、銀行員には職業的機密保持義務があるのでここは安心して大丈夫です。

リスケ情報が洩れる一番の原因としては、実は「社長本人の口から」、次に「経理担当者から」です。

銀行へのリスケ交渉は、なかなか一筋縄では行かない反面、銀行側にリスケに応じてもらえると、当面の資金繰りが楽になるのも手伝い、社長さんは一時的にホッとして気持ちがラクになります。

難しいリスケ交渉が成功した事もあり、ついつい行きつけの飲み屋さんやスナックで「リスケの交渉なんて俺にかかれば朝飯前だよ~、簡単簡単!」などと口走ってしまい、回りまわって取引先の耳に入ってしまうと言う悲惨なケースもあるのです。

なので、「リスケ交渉が上手くいった♪」などとは、例え家族の前でも言わない方が賢明です。

次に、経理担当者から漏れる場合ですが、これは社長がしっかりと釘を刺しておくしかありません。日頃からの人間関係も大事ですね。

でも出来れば、リスケを申し込む事態にならないのが一番です。

業種にもよりますが、例えば粗利益の20%は絶対に残し(使うお金は粗利の80%以内を厳守)、人件費は粗利益の50%以内(労働分配率50%)などと項目ごとに一定の経営数値指標を決めておくのも良いかも知れません。


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