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  • 執筆者の写真みつば行政書士事務所

建設業許可、個人と法人どちらが簡単?


こんにちは。行政書士の瀬野です。

近い将来、”宇宙” にも宿泊が可能になりそうです。

「人類初の民間宇宙ホテルを開業する」と発表したのは、アメリカのオライオン・スパンという企業で、2021年までに宇宙ホテル「オーロラ・ステーション」を地球を周回する軌道に打ち上げ、22年から営業を開始すると発表しました。

ここまで聞くと、いったい費用はどれ位なんだろう?途方もない金額なのかな?と気になります。

宿泊料金は、往復交通費・食事代込みで、12日間滞在パックで10億円でした。(1名分・予約金1000万円)

一般庶民の感覚とは別にして、もしかするとこれは結構リーズナブルなのかも知れません。

その証拠に、予約開始から70時間ほどで完売したそうです。あと数年後ですが、実際に行ってきた富裕層の人たちの体験談を聞いてみたいですね。

 

さて本日のご相談は「建設業許可、個人と法人どちらが簡単?」です。

早速見てみましょう。

Q:個人事業主で建設業を営んでいる河野です。最近、大きな工事の受注の話があったのですが、まだ許可を取っていないので他の業者に流れてしまいました。もうそんな悔しい思いはしたくないので、建設業許可をきちんと取得しようと思うのですが、個人事業主のままで取ればいいのか、法人になってから取ればよいのか、どっちがお勧めですか?

A:ズバリ、法人化した後に建設業許可を取得することをお勧めします。

理由は、以下の通りです。

●先に個人で取得して法人許可に切り替えると費用が倍近くかかる

仮に今、河野さんが個人事業主で建設業許可(新規・知事・一般)を取得すると、大体これくらいの費用がかかります。

・行政書士への手数料 130,000円 前後

・役所への手数料    90,000円      合計220,000円 前後

その後、法人に切り替えるときは、また上記と同じ費用がかかります。

個人の免許はいったん廃業手続きを行い、新たに法人として新規許可申請を行う必要があるからです。

ですので、将来的に法人として営業する予定であれば、まず法人化して許可を取得するほうが費用が抑えられます。

Q:そうですか・・・。どうしようかなぁ。法人で許可を取った方が何かとメリットあります?

A:色々ありますが、法人であれば事業を引き継ぎやすいですね。

個人事業主のままだと、建設業許可はその個人事業主(河野さん)に対して付与されるので、他の人に引き継ぎは出来ません。法人許可であれば、代表者(河野さん)が引退して次の代表者(Tさん)に引き継ぐ手続きもスムーズです。

Q:まだ引退とか考えていないのでピンと来ませんが・・・、他にはどんなメリットが?

A:他には、対外的な信用度が上がる、税金を抑えられる、などですね。

個人事業主に対してかかる所得税は、所得に比例して税金が増える累進課税ですが、法人にかかる法人税は一定税率となるので、大きな工事をたくさん請ける予定があれば法人許可の方がお得かも知れません。

それに、個人事業主よりも法人の方がやはり対外的な信用度は上がります。工事の内容や金額にもよりますが、一般的には法人相手としか契約しない会社の方が多いと思います。

Q:なるほど。まずは法人化って事ですね。それって依頼したら直ぐに出来ますか?

A:法人化するには、定款作成や法務局での審査、登記手続、また税務署への手続き等々があるので、短くても1カ月程度の時間がかかります。その後、建設業許可の取得まで、更に1カ月ほどかかり、合計2カ月は見ておく必要があります。

Q:2ヶ月か・・。数週間でパパっと取得できるわけじゃないんですね。大きな工事をいつ受注しても良いように早めに許可を取っておいたほうが良さそうだな。

A:そうですね。受注してから許可申請だと間に合わない可能性が高いです。事業を大きく育てていくために、今のうちに許可を取得しておきましょう^^

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