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  • 執筆者の写真みつば行政書士事務所

小さな商店の事業計画(小売店)②


こんにちは。行政書士の瀬野です。

昨日から事務所前の道路で水道工事が始まり、賑やかな環境の中ブログを書いています(笑

工事期間中は、電話の時に背後から工事音が聞こえるかも知れませんが何卒ご容赦くださいませ。

でも、こんなに身近で工事をずっと観察(?)出来る機会はそうそう無いので、どの様に進捗するのか隠れ現場監督として温かく見守りたいと思います^^

ちなみに今朝は、道路に白ペンキで何やらしるしを付け、その部分だけ表面を削り取っていくという作業をしています。以上、現場から中継でした。

 

さて本日は、小さな商店の事業計画シリーズその②です。

前回は、現状分析を行ってみよう!という所で終わりましたので、今日はその続きです。

Q:小売店を経営している福田です。前回から日が経って、すっかり何の事だか忘れてしまいました。。。

A:失礼しました。こちらも色々あってちょっとバタバタしていたので・・・ま、前回を思い出しながらゆっくり進めていきましょう!

Q:そういえば確か、何とか分析を使うって言ってましたね。

A:そうです!SWOT分析です。

現状分析を行うには、内部環境と外部環境に分けてそれぞれ項目を洗い出していきますが、ここで良く使われるのがSWOT分析という手法です。

内部:S=STRENGTH(強み) 内部:W=WEAKNESS(弱み) 外部:O=OPPORTUNITY(機会) 外部:T=THREAT(脅威)

という4つの分析視点の頭文字から取ったもので、経営環境を判断するために内部的な「強み」「弱み」と外部的な「機会」「脅威」を分析し、その結果を検討したうえで、これからの方向性を定めようとする手法です。

そこで福田さんに質問です。お店の「強み」は何でしょうか?

Q:え!?いきなりそんなこと言われても。強みとかよくわかりませんが。

A:例えば、この様な例があります。何か当てはまるものは無いでしょうか。

小売店舗の強み(例

・駅から近い

・地域密着で馴染み客が多い

・業歴が長い

・野菜など格安の仕入れ先がある(知り合いの農家など)

・パートのスキルが高い

Q:これ、ほとんど全部当てはまってます。うちの店、結構たくさんの強みがあるんだなぁ。

A:さあ、どんどん行きましょう。次は「弱み」です。

Q:つまり弱点ですね。それなら色々思い浮かびそうだな。えーっと、店舗が古い、レジが今にも壊れそう、商品棚もそろそろ替え時、冷蔵庫もよく故障する、駐車場が無い、ホームページを持ちたいけどその前にパソコンが無い、手書きの伝票を自動的に何かで出したい、配達用のバイクを軽トラックに買い替えたい・・・

A:色々出てきましたね。少し整理します。

福田商店の弱み

・設備や建物の老朽化

・IT化の遅れにより事務効率が低い

・専用駐車場が無い

さて次は、外部環境の「機会」です。何か思いつきますか?

Q:機械?じゃなくて機会か・・・サッパリ思いつきません。

A:では一般的な例を出してみますね。

小売店舗の機会(例

・近隣に大型マンションが次々に建ち新住民が増える

・ローカル広報誌に取り上げられる など

そして最後は外部環境の「脅威」です。これはどうでしょう?福田さん。

Q:脅威ねぇ・・・。強いて言えばうちの奥さんかな?

A:それは内部の問題ですね。小売店舗で考えられる脅威とは、一般的にこんな感じです。

小売店舗の脅威(例

・近くに大型商業施設の出店計画がある(イオンなど)

・ネットで買い物する人が増える(宅配野菜を利用する人が増えるも含む)

・仕入れ先が倒産

Q:イオン!!そうそう、近所に出店計画があるってウワサなんですよ。あれが来たらうちなんか一気に潰れてしまいますよ・・・。何とか中止にならないかな~

A:確かに不安ですよね。でも、イオンの出店はデメリットばかりじゃなくメリットもあるかも知れません。あのような大型商業施設が建つと、その地域は周辺から人が買い物に来るので活性化し、イオンで働く人の雇用も創出します。すると、街中(都市部)にしか就職先が無かった人たちが地域に留まることになり、副次的効果として人口流出が止まります。やはり、ある程度の人が居ないと何も始まりませんからね。

Q:なるほど。そんな観点もあるのですね。でも今日はもう覚えることがいっぱいいっぱいなので、ここまでにしてください。

A:はい。それではまた続きの回でお会いしましょう^^


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