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  • 執筆者の写真みつば行政書士事務所

BCPって何ですか


こんにちは。行政書士の瀬野です。

世界の物流大手と言えば、UPS、FedEX、DHLといった名前がすぐに思いつきますが、これらの企業が世界中に届けている荷物は、何と1日で約3,700万個あるそうです。数が多すぎてピンと来ませんね。

そして、物流業界での今後注目すべきニッチなプレイヤーの一つが「Cryoport」です。

この企業は、マイナス150度の極低温輸送を手掛けていて、遺伝子や細胞を利用した治療法の登場で、極低温輸送へのニーズは右肩上がりに高まっているそうです。同社は、免疫療法を扱う製薬会社向けにコールドチェーン(低温流通体系)を提供する唯一最大の企業へと成長を果たし、この分野をほぼ独占しているとの事ですが、日本国内でもこの手の運送業者が出てくると面白いですね。

 

さて本日のご相談は「BCPって何ですか」です。

早速見てみましょう。

Q:こんにちは。以前、デューデリについて質問した新入社員です。

また社員食堂で謎のワードを耳にしたので早速質問に来ました。確かビーシーピーって聞こえたのですが・・・。子供の頃にした予防接種はBCG、メールでとりあえず見てほしい人のあて先はBCC、海外のニュース番組はBBC、ドイツの高級車はBMW、・・・ってどれだけ3文字略語が多いんですか!!

A:Bで始まる3文字略語を随分ご存知ですね。確かに何でも3文字に略される流れはありますが、一般的に良く使われるものについては素直に覚えてしまいましょう^^

ご質問のBCPは、は Business Continuity Plan の略称です。

日本語では「事業継続計画」などと訳されます。

自然災害等の緊急事態が発生した際に、企業が損害を最小限に抑え、事業の継続や復旧を図るための計画をいいます。

Q:事業継続計画・・・、ウチの会社にはあるのかな?

A:一部上場企業であればほぼBCPは策定されていると思います。

また、中小企業においても、東日本大震災以降は全体的に意識が変わり、BCPを積極的に策定する傾向があります。東日本大震災では、貴重な人材を失ったり、設備が使い物にならなくなり廃業に追い込まれた中小企業が多く発生しました。また、被災の影響が少なかった企業においても、復旧の遅れで自社製品・サービスが供給できず顧客が離れてしまい、事業を縮小し従業員を解雇しなければならないといったケースも多数発生しています。自然災害はいつ起こるか予測できないものなので、会社の規模に拘わらず、BCPは全ての企業が準備しておくべき大切な計画と言えますね。


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