top of page
  • 執筆者の写真みつば行政書士事務所

変動費(変動費率)を削減しよう!


こんにちは。行政書士の瀬野です。

ちょっと古い話ですが、2016年11月にJR博多駅前の地下鉄工事で発生した道路陥没事故、覚えていますか? この陥没事故、陥没道路周辺の店舗などに対する損害賠償額は10億円を軽く超えたそうです。

(賠償費用は、施工者である大成建設・佐藤工業・森本組・三軌建設・西光建設JVが全額を負担)

あの時は大きな事故で驚きましたが、博多駅前の道路が大きく陥没したにもかかわらず、早朝とはいえ一人の死亡者も出ないのは奇跡だと思いました。それにしても歩いていて突然道路が陥没するなんて、想像しただけでもゾっとしますね・・。

 

さて本日のご相談は「変動費(変動費率)を削減しよう!」です。

突然始まった経費削減シリーズの第一回です。

Q:こんにちは。度々登場する新入社員の児島です。

A:お久しぶりですね。また耳慣れないビジネス用語のご質問でしょうか?

Q:違います。この4月から全社的に「経費削減」が強行されていてあれもこれも廃止やカットで、お昼休みはエアコンと照明がOFFになるし本当に息苦しいです。・・・で、「変動費をカットするコツを部署ごとで考える様に」ってお達しが来たのですが、そもそも変動費って何ですかね?経理的な事は全然分かっていなくて・・。

A:変動費とは、材料費や外注費、残業代、販促費の様な、仕事の状況に応じて額が変動する経費のことです。ちなみに、変動費の削減について考える際には、単純に変動費の合計を出すのではなく、「変動費率」で算出します。

変動費率を求める式:変動費率(%)=変動費÷売上高×100

つまり変動費率というのは、売上高の何%を変動費が占めているのかという割合で、変動費率が低いほど事業のコストパフォーマンスが上がるとも言えます。

Q:変動費率の算出方法は分かりました。削減のためのポイントも教えてください。

A:それぞれの業種や会社の事業内容などによって変わりますが、変動費率を削減するには一般的に以下の様なポイントがあります。

・製造原価の中でムダな部分は無いか? ・営業費用、接待交際費などを使い過ぎていないか? ・外注単価をもう少し引き下げられないか? ・過剰在庫や不良在庫を抱えていないか?(在庫管理は適切か) ・値下げ・返品に安易に応じすぎていないか?  ・・・・等々

そして、何かを購入する際「この価格は相場に対して適正?」「もっといい仕入れ先はないか?」など、単純に前例を踏襲せずに毎回様々な視点から検討することも大事ですね。毎月変動費率をチェックするのは大変かも知れないので、四半期決算ごとに(定期的に)確認する習慣をつけるのも良いでしょう。


bottom of page